2025.08.05

マンションに核シェルターは設置できる?種類やメリット・デメリットについて解説

核シェルター
マンションに核シェルターは設置できる?

「もしもに備えて、マンションでも核シェルターは設置できるの?」
「自宅で家族を守る手段として気になっているけど、現実的なのかわからない…」

近年、国際情勢の不安定化や自然災害への備えとして、「核シェルター」の需要が高まっています。

特に都市部のマンション住まいの方のなかには、「限られたスペースでも設置できるのか?」と疑問を抱く方も少なくありません。

実は、最近では地下工事が不要な室内設置型の核シェルターも登場しており、マンションでも導入できるケースがあります。

そこで本記事では、マンションに設置できる核シェルターの種類や、導入する際のメリット・デメリット、注意点についてわかりやすく解説します。

マンション暮らしで家族の安全を守る手段を探している方は、ぜひ参考にしてください。

マンションでも核シェルターは設置できる?

避難所としても活用できる核シェルター

結論からお伝えすると、マンションでも核シェルターを設置することは可能です。

核シェルターと聞くと、地下にしか設置できないというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、マンションの構造やスペースを活かしたタイプのシェルターも存在しています。

ただし、マンション向けの核シェルターは、地下や地上に設置するタイプと違って種類や性能が制限される場合があるほか、メリット・デメリットがある点に注意が必要です。

事前にメリット・デメリットを把握し、自分たちに合ったシェルターを選ぶようにしましょう。

なお、HANAREでは「マンションに核シェルターを設置したい」というご相談にも対応しています。

マンション構造やご希望に合わせて最適なシェルターを提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

マンションに設置できる核シェルターの種類

マンションに設置できる核シェルターには、主に室内設置型エアコン型があります。

それぞれの特徴を理解し、目的や予算に合ったご自身のニーズに合ったシェルターを選びましょう。

室内設置型シェルター

核シェルター

室内設置型シェルターは、マンションの居室内に設置するタイプの核シェルターです。

部屋の一角や、使用していないスペースに、組み立て式のシェルターユニットを設置します。

室内設置型は地下工事が不要で、比較的短期間で設置できる点が大きなメリットです。

また、放射性物質や有害ガス、爆風、電磁パルスなどから身を守るための機能が備わっており、空気清浄機などを内蔵できる製品もあります。

たとえば、当社で取り扱っているWNIの室内設置型核シェルター「最後の砦」は、限られたスペースでも高い防御性能を発揮可能。

Jアラート発令後、世界最速水準の15〜45秒で陽圧環境を確立し、外部からのあらゆる有害物質の侵入を物理的に防ぐことができます。

核爆発からの衝撃とその後の放射性物質の被害の両方に備えるなら、室内設置型の核シェルターを検討しましょう。

エアコン型タイプ

エアコン型シェルター

エアコン型シェルターは、室内の壁に取り付けることで室内の空気を浄化するタイプの核シェルターです。

室内の空気を安全に保ち、核攻撃の真の脅威である放射性物質から身を守ることができます。

ただし、部屋自体を物理的な衝撃から守る構造ではなく、あくまでも空気の浄化・換気システムのため、爆風に対する直接的な防御力はありません。

とはいえ、コンテナのような形のシェルターとは異なり広いスペースを必要しないため、マンションでも気軽に設置できるのは大きなメリットです。

普段は通常の部屋として利用できるので、「シェルターを設置したものの、正直邪魔かも…」と感じることもありません。

なお、WNIのエアコン型核シェルター「レインボー72R」は、放射性物質やサリン、VXガスなどの有毒物質を99.995%除去することが可能です。

核シェルター先進国であるイスラエルで開発されたフィルター装置を採用しており、万が一のときでも家族や自分の命を守ることができます。

「核には備えたいけど、スペース的にコンテナ型のシェルターは設置できない…」という場合は、エアコン型を検討しましょう。

核シェルターをマンションに設置するメリット

マンションに核シェルターを設置することに対して「本当に設置する必要はある?」という疑問を持っている方もいるでしょう。

マンションに核シェルターを設置すると、以下のメリットがあります。

  • 限られたスペースでも避難場所を設けることができる
  • 避難時間の短縮
  • 日常的に活用できる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

万が一の際に自宅内ですぐ避難できる

部屋型シェルター

マンション内に核シェルターを設置する一番のメリットは、自宅内ですぐに避難ができる点です。

核攻撃やミサイル攻撃の際、身を守るためには一刻も早くシェルターへ避難する必要がありますが、実は時間的な猶予はほとんどありません。

実際、北朝鮮でミサイルが発射された場合、約7〜8分で東京に到着し、核爆発からわずか30分〜1時間後には死の灰が降り始めるともいわれています。

このように切迫した状況において、自宅内に核シェルターがあれば、すぐに安全な空間へ避難が可能です。

また、核攻撃の際に恐ろしいのは、直接の爆風だけではありません。

爆風のあとは、目に見えない放射能や放射性物質が広範囲に拡散し、離れた場所にいても命を脅かすおそれがあります。

これらの脅威から身を守るためには、シェルターの中で長期間にわたって避難を続けなければなりません。

その点、WNIの「最後の砦」のような核シェルターがあれば、安全な空間で避難生活を送ることが可能です。

限られたスペースでもシェルターを設置できる

シェルター

マンションにお住まいの場合、一軒家と比べて庭や地下といったスペースがなく、設置場所の制約があることは確かです。

しかし、室内設置型の核シェルターであれば、居室の一角やクローゼット、押し入れなどを活用して設置できるよう設計されています。

たとえば、WNIの「最後の砦」はカスタマイズ性が高く、間取りに合わせて最適なサイズで設計することも可能です。

限られた空間を有効活用し、家族全員が避難できる安全なスペースを確保できるのは大きなメリットといえるでしょう。

有事の際以外も活用できる

核シェルターの内部でくつろぐ人

核シェルターは、万が一の備えというイメージが強く「マンション内に設置しても、結局使わずに終わってしまうのでは…」という不安を抱えている方も多いでしょう。

しかし、核シェルターは有事の際以外にも活用することができます。

たとえば、WNIの核シェルターのなかには、機密性を活かして酸素カプセルとして使用できるものも。

また、防音性が高いため、読書や映画などの趣味の部屋、集中できるワークスペースとしても活用することができます。

このように、日常生活でも活用できるシェルターであれば、万が一に備えながらも生活の質をアップさせることにもつながるはずです。

核シェルターをマンションに設置するデメリット

マンション内に核シェルターを設置するメリットは多くありますが、反対にデメリットがあることも忘れてはいけません。

ここからは、マンションに核シェルターを設置するデメリットとして、以下2つを紹介します。

  • 設置サイズに限界がある
  • メンテナンスや維持に手間やお金がかかる

導入する際に後悔しないよう、しっかり把握しておきましょう。

設置サイズに限界がある

マンションに核シェルターを設置する際のデメリットは、設置スペースに限界があることです。

マンションの構造上、一軒家のように庭に地下型シェルターを建造したり、地上型のシェルターを設置したりすることはできません。

基本的に設置できる場所は室内に限られ、設置できるシェルターのサイズも部屋の広さに依存します。

そのため、大人数での長期滞在を想定した大型シェルターの設置は難しく、収容人数や備蓄量に制約が生じる点は理解しておきましょう。

メンテナンスや維持に手間やお金がかかる

核シェルターは設置したら終わりではなく、定期的なメンテナンスや維持に手間と費用がかかります。

たとえば、シェルター内の空気清浄フィルターは、性能を維持するために定期的な交換が必要です。

また、シェルター本体の点検や、水・食料、医薬品などの備蓄品についても管理が欠かせません。

「核シェルターを設置する=維持費用や手間を継続的に負担する」ということなので、導入前に長期的なコストと管理計画を十分に検討しておきましょう。

シェルターの設置にはお金がかかる

核シェルターの設置には、シェルター本体の購入費用に加え、設置工事費や運搬費などがかかります。

具体的な費用については「核シェルターをマンションに設置するのにかかる費用」でも解説しますが、高額な投資となるため予算計画をしっかり立てることが大切です。

とはいえ、命や家族の安全を守るための投資と捉えれば、高額な費用を払う価値は大きいといえるでしょう。

また、設置するシェルターによっては自治体の補助金制度を利用できる可能性もあります。

核シェルターをマンションに設置するのにかかる費用

核シェルターの設置費用は、種類やサイズ、機能によって大きく異なります。

以下では、室内設置型・エアコン型それぞれの費用相場を見てみましょう。

タイプ 費用相場(本体価格)
室内設置型 約400万〜800万円
エアコン型 約150万〜300万円

なお、上記の値段はあくまで本体価格であり、設置工事費用は含まれていません。

設置工事費用は、マンションの部屋の構造や搬入経路によって異なるので、費用総額を確認するためには、必ず施工会社に見積もりを出してもらうようにしましょう。

核シェルターの費用については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

核シェルターの値段はいくら?設置費用や本体価格の相場をタイプ別に解説

核シェルターの設置には補助金制度を利用できる

核シェルターに特化した補助金制度は、現在のところ日本にはありません。

しかし、自治体によっては「耐震シェルター」の設置に対する補助金制度を設けており、場合によってはその適用を受けられる可能性があります。

たとえば、耐震性能を備えた核シェルターの場合、耐震シェルターとして補助金を申請することで耐震化の一環として助成の対象となるケースがあります。

ただし、耐震化補助金の対象となるシェルターについては、自治体ごとにメーカーや製品が定められているケースも少なくありません。

補助金の対象となるかどうかについては、事前に自治体に確認するようにしましょう。

なお、耐震シェルター補助金については以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

マンションでの核シェルター設置についてよくある質問

最後に、マンションでの核シェルター設置に関して、よくある疑問にお答えします。似たような疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

核シェルター付のマンション物件はありますか?

核シェルターが標準装備されたマンション物件は、現在のところ極めて稀です。

海外では一部の富裕層向けマンションで核シェルターが標準装備されているケースもありますが、日本ではまだ一般的に普及しているとはいえません。

一方で、一軒家については近年、核シェルター付きの物件が登場しています。

「核シェルター導入に合わせて引っ越しも検討している」という場合は、核シェルター付き物件への引っ越しも選択肢の一つとして考えてみるとよいでしょう。

マンションの核シェルターは意味がないって本当?

ネットで核シェルターについて調べていると「マンションの核シェルターは意味がない」という意見を聞くこともあるかもしれません。

結論からいうと「核シェルターは意味がない」というのは誤解です。

確かに地下型シェルターと比較すると、マンションに設置するタイプは爆風に対する耐久度などで劣る可能性はあります。

しかし、核攻撃で最も恐ろしい放射性降下物からの防護、そして清浄な空気の確保という点においては、マンションに設置する室内型シェルターも十分に効果を発揮します。

そのため、何も対策しないよりはるかに生存率を高めることができるでしょう。

「核シェルターを設置する意味」をより深く理解するためには、核シェルターの種類ごとの防御性能や限界を知ることが重要です。

詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。

まとめ | 核シェルター設置ならHANAREにご相談ください

マンションであっても、室内設置型やエアコン型といった核シェルターの設置は可能です。

マンション向けの核シェルターには、自宅にいながら迅速に避難できる、限られたスペースでも設置可能、有事以外にも活用できるといった多くのメリットがあり、万が一の際にも命を守ることができます。

一方で、設置サイズに限界がある、維持費や手間がかかる、初期費用が高いといったデメリットには注意しなければなりません。

重要なのは、ご自身のニーズと予算に合わせて最適なシェルターを専門家と一緒に見つけることです。

HANAREでは、「この間取りだと設置できる?」や「費用はどれくらい?」といった具体的なご質問にも丁寧にお答えしながら、最適なシェルター・プランを提案させていただきます。

検討段階でもかまいませんので、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ