2025.08.01

核シェルターの値段はいくら?設置費用や本体価格の相場をタイプ別に解説

核シェルター
核シェルターの値段

万が一の際に爆発や放射能などから命を守れる核シェルター

国際情勢の不安定化や災害リスクの高まりから、近年は導入を検討する人も増えています。

とはいえ、値段は数百万円から数千万円と幅広く、「設置費用や維持費はどの程度なのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、核シェルターの価格相場をタイプ別に解説します。

費用を抑えるコツや導入する価値についても詳しく紹介しているので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

核シェルターにかかる費用は本体価格+設置費用

シェルター

核シェルターの導入を検討する際は「本体価格」だけを見て判断しないようにしましょう。

実際にかかる費用は、シェルター本体価格に加え、搬入・設置・換気設備・配線工事などの施工費も含めて考えなければなりません。

特に、地下型や地上設置型のシェルターは、大がかりな基礎工事が必要になるケースも多く、設置費用だけで数百万円以上かかることも。

場合によっては、本体価格よりも設置費用の方が高くなることすらあります。

予算を正確に把握するためにも、購入前には必ず見積もりを依頼し、費用の内訳を詳細に確認しておきましょう。

核シェルターの価格相場【タイプ別】

核シェルターと一口にいっても、設置場所や構造、機能によっていくつかのタイプに分類され、それぞれで価格帯は大きく異なります。

最適な核シェルターのタイプは、自宅の立地や何に備えるかなどによって異なるため、目的に合った選び方と費用感を把握することが大切です。

ここからは、代表的な核シェルター4タイプの特徴と価格相場を詳しく見ていきましょう。

地下型シェルター

核シェルター

地下型の核シェルターは、その名のとおり地下に埋設して設置するタイプです。

設置にかかる費用は2,000万円~3,000万円以上と、非常に高額な傾向があります。

しかし、その分遮蔽性・耐爆性に優れており、核爆発時の衝撃波や放射線、有毒ガスの侵入を大幅に抑えることができます。

構造は鉄筋コンクリート製が中心で、数日〜数週間にわたる避難生活にも耐えうる設計が可能です。

 「核攻撃への備えを最優先したい」「家族全員で安全に避難できる空間を確保したい」と考える方には、もっとも安心感のある選択肢といえるでしょう。

地上型シェルター

地上型シェルター

地上型の核シェルターは、建物の外に据え置くタイプで、地下掘削が難しい場所でも設置できるのが特徴です。

地下型とは異なり埋没する必要がないため、設置費用は700万円~1,500万円程度に収まるケースが多いでしょう。

構造は鉄筋コンクリートや高強度鋼、鉛などの遮蔽性能に優れた素材が使われ、爆風・熱線・放射線への耐性を備えた安全空間として活用できます。

施工の自由度が高く、設置も比較的短期間で完了するため、「核シェルターは欲しいが地下工事は難しい」という方におすすめです。

屋内設置型シェルター

核シェルター

屋内設置型の核シェルターは、住宅の一室に設置するタイプです。大がかりな工事を必要としないため、設置費用は400万円~800万円程度に抑えることができます。

材質には、鉄や高強度鋼、鉛といった素材を使用し、外気との遮断性を高めることで、放射性物質や有毒ガスの侵入を防ぐことが可能です。

地上・地下の広い施工スペースが不要な分、設置ハードルが低く、工期も短く済みます。

家庭用に導入されるケースも増えており、「核攻撃の可能性に備えたいが、予算やスペースには限りがある」という方におすすめです。

エアコン型シェルター

エアコン型シェルター

エアコン型シェルターとは、自宅の部屋に設置する「空気ろ過装置付き換気システム」のこと。

家庭用エアコンのように壁に設置できるため、設置費用は150万円~300万円程度と、核シェルターの中でも最も安価です。

遮蔽性や耐爆性能はないものの、室内にいながら放射性物質や有毒ガスの侵入を防ぐことができ、Jアラート発令時などの短時間避難や放射性粉塵への備えとして一定の効果が期待できます。

「予算的に大型シェルターは難しいが、最低限の対策はしておきたい」という方は検討してみるとよいでしょう。

ただし、熱線や衝撃波からの保護はできないため、あくまで簡易的な「空気の安全確保装置」として捉えるようにしてください。

おすすめ核シェルターの値段一覧

ここでは、HANAREが取り扱うWNI社のおすすめ核シェルターの値段を一覧で紹介します。

シェルター選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

製品名 タイプ 本体価格 工事費
埋設型シェルター・

ミサイル対応シェルター

地下型 28,000,000~ 要問合せ
令和の要塞 ザバイブ 地上型 7,380,000円~ 要問合せ
最後の砦

(設置型シェルター)

屋内設置型 6,580,000円~ 要問合せ
室内設置型シェルター「放射性物質除去フィルター」 エアコン型 要問合せ 要問合せ

 

なお、上記価格は一例であり、サイズやオプション、設置場所により変動します。正確な金額は必ず見積もりでご確認ください。

核シェルターには維持費・メンテナンス費がかかる点に注意

核シェルター

核シェルターは「設置して終わり」ではなく、定期的なメンテナンスや維持管理が必要な設備です。

特に空気ろ過装置やフィルター、換気システム、バッテリーなどは経年劣化するため、一定期間ごとに部品交換や動作確認が求められます。

また、維持費はシェルターの種類やメーカーによって異なるため、導入前に必ず製造元や販売会社に確認しておくことが大切です。

メンテナンスを怠ると、いざというときに機能しない可能性もあるため、「命を守る設備」として定期的な管理を前提に導入計画を立てるようにしましょう。

核シェルターの費用を安く抑える方法

核シェルターは、安いもので数百万円、高性能なものでは数千万円にのぼる高額な設備です。

そのため、「できる限り費用を抑えて導入したい」と考える方も多いでしょう。

そこでここからは、核シェルターをできるだけ手の届きやすい価格で導入するために、意識しておきたい5つの方法を紹介します。

複数社で相見積もりを取る

核シェルターの導入費用を抑えるうえで、もっとも基本かつ効果的な方法が「相見積もりを取ること」です。

製品のスペックや価格はもちろん、設置工事の内容・アフターサービス・保証期間などは業者ごとに大きく異なります。

特に核シェルターは、特殊な設備ゆえに価格が不透明になりがちです。

1社だけで決めてしまうと、相場よりも値段が高すぎたり、必要のないオプションが含まれていたりする可能性もあります。

以下のようなポイントについて相見積もりを行い、信頼できる施工業者に依頼するようにしましょう。

【相見積もりのチェックポイント】

  • 本体価格と設置費用の内訳が明確か
  • 工事内容に過不足がないか
  • 空気ろ過装置・電源・備蓄設備などが適切に組み込まれているか
  • アフターサポートの内容や期間

自宅や目的に合ったシェルターを選ぶ

核シェルターの価格は、性能・サイズ・設置方法によって大きく変動します

そのため、「とにかく高性能なものを」と考えて最上位モデルを選んでしまうと、必要以上のコストがかかってしまうことも。

費用と性能のバランスをとるうえで大切なのは、自宅の構造や災害リスク、避難目的に応じて適切なシェルターを選ぶことです。

たとえば、自分の状況やニーズを整理して、以下のようにシェルターを選んでみるとよいでしょう。

自分の状況・ニーズ おすすめのシェルター
地下が掘れない都市部の住宅に住んでいる 屋内設置型やエアコン型
家族全員で数日間避難できるように備えたいが予算は1,000万円以下 地上型+備蓄対応モデル
予算は高くても良いので、地震・放射能・有毒ガスすべてに備えたい 地下型フルスペックモデル

なお、WNIシェルターではカスタマイズ性の高いモデルも豊富に取り扱っており、ニーズに応じて柔軟な設計が可能です。

ご希望やご予算からおすすめのタイプ・サイズ・スペックを提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

自治体の補助金制度を利用する

核シェルターの費用負担が不安な場合は、各自治体の補助金制度を活用できないか確認するのも一つの方法です。

ただし注意点として、補助金の対象となるのは原則として「耐震シェルター」であり、核シェルターは対象外となるケースがほとんどです。

とはいえ、核シェルターの中でも耐震性能や地震対策を兼ね備えた製品であれば、耐震改修の一環として補助金を受けられる可能性があります。

費用を少しでも抑えたい場合は、「核」ではなく「地震対策」として導入する方向性で相談してみてください。

核シェルター付きの物件に住む

引っ越しに伴って核シェルターの設置を検討している場合は、最初からシェルターが備わった住宅に住むことで費用を大幅に抑えられる可能性があります。

実際、最近は地下型や屋内型の核シェルターを標準装備した物件も登場しており、「家を建てるタイミングで導入したい」という層を中心に注目されています。

住宅とシェルターを別々で購入するよりもコストを抑えられるので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。

土地代が安い郊外に住む

地下型や地上型の核シェルターを設置する場合、広めの敷地が必要になります。

そのため、費用を抑えるには、土地代が比較的安い郊外エリアに住むのも選択肢の一つです。

「都会ではスペースが足りない」「地下型シェルターを設置したいけどなるべく費用を抑えたい」という方は、郊外への移住+シェルター設置という組み合わせも検討してみましょう。

費用を払っても核シェルターを設置すべき理由

核シェルターの導入を検討する際「ここまで高額な費用をかけて、本当に意味があるのだろうか」と感じる方も少なくありません。

実際に、「シェルターは過剰装備だ」「本当に使う機会があるのか」といった意見があるのも事実です。

そこでここからは、費用をかけてでも核シェルターを設置する価値がある理由を解説します。「本当に核シェルターが必要なのか迷っている」という方はぜひ参考にしてください。

核攻撃以外の避難所としても活用できるから

避難所としても活用できる核シェルター

核シェルターは「核戦争専用の設備」と思われがちですが、実は以下のような災害や有事の際にも避難所として活用できます。

  • 地震による建物倒壊
  • 津波・土砂災害の一時避難
  • ミサイルや爆発による爆風被害
  • 有毒ガス・化学物質の拡散
  • 放射性物質の飛散

日常の生活が脅かされるリスクは必ずしも核攻撃だけではありません。その他のリスクにも備えるためにも、核シェルターの導入を検討するとよいでしょう。

核戦争のリスクは高まっているから

核シェルター

「核戦争なんて起きるわけないから核シェルターはいらない」と考える人もいるでしょう。

しかし、近年では北朝鮮のミサイル発射実験や、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、台湾有事など、国際的な安全保障の不安定化が加速しており、日本周辺でも核攻撃のリスクが無視できない状況になりつつあります。

実際、欧州の中立国スイスでは、人口に対する核シェルターの普及率は100%ともいわれており、「国家単位での備え」が進んでいる国もあるほどです。

しかし、日本はこうした対策がほとんど進んでおらず、個人レベルでの自衛手段が求められるのが実情です

「万が一は起きてほしくない」と考えるのは当然ですが、万が一が起きたときに後悔しないためにも、核シェルターの導入には意味があるといえるでしょう。

長期の避難生活にも対応できるから

部屋型シェルター

核攻撃に遭ったあとに想定されるのは、以下のような二次災害です。

  • 放射性物質の拡散による屋外避難困難
  • 化学兵器・有毒ガスの残留

しかし、日本国内にはこれらに耐えうる公的なシェルターはなく、国指定の避難先での生活にも限界があります。

その点、核シェルターであれば、外の状況が落ち着くまで長期間の避難が可能です。

特にお子様や高齢者のいる家庭では、「長く安全に過ごせる空間」があること自体が、大きな安心感につながるでしょう。

有事のとき以外にも活用できるから

核シェルターの内部でくつろぐ人

「核シェルター=非常時専用の空間」と考えがちですが、実は平時でも有効活用できるシェルター製品も増えています。

たとえば、WNI社の核シェルターは酸素カプセルやシアタールームとして使うことも可能。

日常生活でも有効活用できるため「せっかく費用をかけて設置したのに全然使わない」ということもありません。

核シェルターの値段に関するよくある質問

最後に、核シェルターの値段に関するよくある質問を紹介します。似たような疑問をお持ちの方は、ここで解消しておきましょう。

核シェルターの値段はどれくらいですか?

核シェルターの値段は、タイプによって以下のように異なります。

タイプ 本体価格の目安
地下型シェルター 約2,000万〜3,000万円超
地上型シェルター 約700万〜1,500万円
屋内設置型シェルター 約400万〜800万円
エアコン型シェルター 約150万〜300万円

 

なお、本体価格のほかに設置費用がかかるケースもあるので、事前に見積もりを依頼して総額を確認しましょう。

核シェルターは意味がないって本当ですか?

たしかに、核攻撃の震源地直下や直撃を受けた場合には、どんなシェルターでも助からない可能性があります

しかし、以下のような条件下ではシェルターが生存率を大きく高めると考えられています。

  • 爆心地から数km以上離れている
  • 高性能な空気ろ過装置を備えている
  • 陽圧環境(外気を遮断)を維持できる構造である
  • 放射性降下物の拡散が懸念される状況

つまり、「核シェルター=絶対安全」ではないが、「何もないより圧倒的に生存確率を上げる」手段であるというのが正確な理解です。

家庭用核シェルターの耐久年数は?

家庭用の核シェルターは、基本的に20年ほどの耐久性があるとされています。

ただし、換気装置やフィルター、電源設備などの付属機器には定期的な交換やメンテナンスが必要です。

導入時に「どの部品がいつ交換時期を迎えるのか」「保守サービスはあるか」を確認しておくようにしましょう。

まとめ|核シェルター探しでお悩みならHANAREにご相談を

核シェルターの値段は、タイプや性能によって数百万円〜数千万円まで大きく差があります。

また、導入時には「本体価格」だけでなく、設置工事費・維持費まで含めた総額を把握することが重要です。

「何を選べばよいかわからない」「予算内で導入したい」という方は、豊富な実績を持つHANAREにお気軽にご相談ください

ニーズや条件に合わせた最適なプランをご提案いたします。

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