2025.08.15

核シェルターには何日いるべき?避難生活の実態と必要な準備を完全解説

核シェルター
核シェルターには何日いるべきか

核兵器による攻撃や放射能事故などの緊急事態において、核シェルターは命を守る最後の砦となります。

しかし、「核シェルターにはどのくらいの期間避難するべきなのか」「避難生活ではどんな準備が必要なのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。

そこで本記事では、核シェルターでの避難期間から具体的な準備内容、避難生活における注意点まで、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。

万が一の事態に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。

核シェルターには何日いるべき?

時間

核シェルターでの避難期間は、攻撃の規模や放射線の強さによって大きく変わりますが、最低でも2週間、状況によっては数ヵ月から数年に及ぶ場合もあります

この期間は、核による被害が期間によって徐々に軽減されていく点に関係しており、核分裂生成物の中で最も危険とされる放射性ヨードの半減期は8日間です。

しかし、8日を過ぎても多くの放射性物質が残っているため、安全のためには最低でも2週間の避難が推奨されます。

また、放射性ヨードが初期量の0.1%まで減るには約90日かかるとされており、完全に安全になるまでにはさらに長期間を要します。

そのため、現実的な対策として、2週間から数ヵ月の避難が必要になるのです。

核シェルターに避難するまでの猶予時間はどれくらい?

核ミサイルが発射されてから着弾するまでの時間は、発射地点によって異なります。

例えば、北朝鮮から日本へ核ミサイルが発射された場合、約7~8分で着弾するとされているため、その時間以内に避難をしなければなりません。

しかし、実際の避難可能時間はさらに短いともいわれています。

なぜなら、発射が検知されてからJアラートなどの警報システムが作動し、国民に情報が伝達されるまでにはタイムラグが生じるためです。

そのため、実際に避難できる時間は数分程度と考えておく必要があります。

核シェルターでの避難生活に備えてするべきこと

核シェルターでの長期避難生活を乗り切るためには、事前の準備が欠かせません。

食料や水だけでなく、情報収集手段や医療用品、娯楽用品まで幅広く準備しておく必要があります。

ここからは、避難生活に向けて備蓄しておくべきものについて、以下4つに分けて詳しく見ていきましょう。

  • 食料や生活必需品
  • ラジオやスマホ、発電機などの電子機器
  • 薬や応急処置グッズ
  • 娯楽品

食料や生活必需品の備蓄

非常食

核シェルターには、長期保存が可能な食品を中心に、最低でも2週間分、可能であれば数ヵ月分の食料を備蓄しましょう。

具体的には、以下のような食料がおすすめです。

  • 缶詰類:肉類、魚類、野菜、果物の缶詰
  • 乾燥食品:米、パスタ、オートミール、豆類
  • 調味料・糖類:塩、砂糖、はちみつ、醤油、味噌
  • 栄養補助食品:ドライフルーツ、ナッツ類、粉ミルク
  • インスタント食品:カップラーメン、レトルト食品、乾パン

食品を選ぶ際は、高カロリーで栄養価の高いものを優先し、涼しく乾燥した場所で保管してください。

缶詰を利用する場合は、缶切りも忘れずに準備しましょう。

また、水は1人1日あたり4リットルを目安に用意してください。これは、飲料水だけでなく、調理用水や簡易的な洗浄用水も含んだ量です。

そのほか、以下のような衣料品・衛生用品も備えておきましょう。

  • 衣類:長袖シャツ、長ズボン、下着、靴下、帽子、手袋
  • 寝具:毛布、シーツ、枕、タオル
  • 衛生用品:歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸、汗拭きシート、トイレットペーパー
  • 工具類:ナイフ、ペンチ、レンチ、ダクトテープ

ラジオやスマホ、発電機などの電子機器の用意

ラジオ

避難生活中に外部の状況を把握するために、核シェルターには以下のような電子機器を準備しておきましょう。

  • 手回し発電ラジオ
  • ソーラー充電器
  • 携帯電話
  • 予備バッテリー
  • 懐中電灯
  • ホイッスル
  • トランシーバー
  • 筆記用具

また、核攻撃による電磁パルス(EMP)から電子機器を守るため、金属容器に収納するなどで対策しておくことが大切です。

薬や応急処置グッズの用意

薬と応急処置グッズ

避難生活中に体調を崩したり、避難時にケガをしたりしたときのために、以下の基本的な救急用品も用意しておきましょう。

  • 包帯・ガーゼ
  • 消毒薬
  • 鎮痛剤
  • 絆創膏
  • 抗生物質軟膏
  • 体温計
  • 医療用ハサミ・ピンセット

普段服用している処方薬がある場合は、数か月分の予備を用意しておきましょう。

特に糖尿病や高血圧など持病がある方は命に関わるため、薬の準備は必須です。

また、放射線対策用品としては、以下のアイテムを用意しておくと安心です。

  • ヨウ化カリウム
  • 防塵マスク
  • ゴム手袋

ヨウ化カリウム(KI)は、放射性ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐために使われ、事前に服用しておくことで、甲状腺がんなどの発症リスクを大幅に低減できます。

娯楽品

トランプ

長期間の避難生活では精神的なストレスが大きな問題となります。

心の健康を保つために、核シェルターには以下のような娯楽用品も用意しておくのがおすすめです。

  • トランプ・UNO
  • 将棋・囲碁
  • パズル
  • 書籍・雑誌
  • 学習教材
  • ノート・ペン
  • 楽器

ただし、娯楽用品は、電源を必要としないアナログなものを中心に選ぶことが重要です。

核シェルターでの避難生活における注意点

避難所としても活用できる核シェルター

核シェルター内での生活には多くの制約があります。

限られた資源を効率的に使い、健康と精神状態を維持するために、以下の注意点を理解しておきましょう。

  • 食料の備蓄は計画的に消費する
  • トイレはできるだけ清潔に保つ
  • 最低限のシャワーで水を節約する
  • ストレスを貯めない工夫をする

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

食料の備蓄は計画的に消費する

長期間にわたって健康的な避難生活を送るには、計画的な食事管理が必要です。

1日の摂取カロリーを計算し、備蓄した食料がどの程度持続するかを把握しておきましょう。

なお、1日の摂取カロリーは、成人男性で約2,000kcal、成人女性で約1,600kcalです。非常時であることを考慮して通常の80%程度に抑えることも検討してください。

また、食料は賞味期限の短いものから順番に消費し、栄養バランスも意識して食事を組み立てる必要があります。

ビタミンやミネラルが不足しがちになるため、マルチビタミンサプリメントなども活用しましょう。

トイレはできるだけ清潔に保つ

狭いシェルター内では衛生管理が特に重要です。

簡易トイレを使用する場合は、使用後に消臭剤や除菌剤を使って清潔に保ちましょう。

排泄物は密閉袋に入れて適切に処理し、アルコール消毒液などを使って手を洗ってください。

また、トイレットペーパーは十分な量を用意し、代用品として新聞紙やティッシュペーパーも準備しておくと安心です。

最低限のシャワーで水を節約する

避難生活中は水の使用量を抑えるため、入浴は最小限に留める必要があります。

シャワーを使用する場合は、「体を濡らす→水を止める止める→石鹸で洗う→すすぐ」という手順で、水を出している時間を短縮しましょう。

また、髪を洗う頻度を減らし、体の汚れが気になる部分のみを重点的に洗うことで水を節約できます。

そのほか、シャワー設備がない場合は汗拭きシートやウェットティッシュを活用しましょう。

洗面器に少量の水を入れ、タオルを濡らして体を拭く部分浴も効果的に清潔を保つのに有効です。

ストレスを貯めない工夫をする

長期間の閉鎖空間での生活は、深刻な精神的ストレスを引き起こす可能性があります。

そのため、規則正しい生活リズムを維持し、ストレスを最小限に抑えることが大切です。起床・就寝時間、食事時間を一定にし、適度な運動も取り入れましょう。

また、家族や仲間とのコミュニケーションを大切にし、お互いの気持ちを理解し合うことが重要です。

一人の時間も確保し、読書や瞑想などでリラックスする時間を作りましょう。

核シェルターに関するよくある質問

最後に、核シェルターについて多くの方が抱く疑問について詳しく回答します。気になる点がある方は、ぜひ参考にしてください。

核シェルターは意味がないって本当?

結論として、核シェルターには十分な意味があります。

確かに、核シェルターの直上で核爆発が起こった場合、シェルターに避難してたとしても生存は困難です。

しかし、爆心地から離れた場所では核シェルターが生死を分ける重要な役割を果たします。

なぜなら、核攻撃で最も恐ろしいのは、爆風や熱線ではなく、その後の放射能による健康被害だからです。

核シェルターに避難していれば、放射線物質や放射能を遮断し、健康被害から身を守ることができます。

逆に、爆心地から遠いからといって、単なる地下施設やコンクリート造の建物の中にいると、知らないうちに放射能被害に遭ってしまうおそれがあるでしょう。

核シェルターの構造は?

核シェルターは、放射線遮蔽と爆風対策を目的とした特殊な構造をしています。

主な構造材料としては、分厚い鉄筋コンクリートやガンマ線の遮蔽に効果的な鉛板、鋼鉄などが使用されます。

構造については、外部からの放射性物質の侵入を防ぐ二重扉システムが採用されているほか、浸水対策として排水設備が整備されていたり、非常用発電機や蓄電池といった電源設備も備えられていたりする点も特徴です。

例えば、HANAREが取り扱う「最後の砦」は、高い気密性と放射線遮蔽性能を備えた設置型シェルターとして、実際の災害時に家族を守る構造を持っています。

核シェルター内の空気はどうするの?

核シェルターには、空気の換気・清浄システムが備わっており、室内を常にきれいな空気で満たすことができます。

換気システムには、放射性粒子、生物兵器、化学兵器を除去する高性能フィルターが搭載されているため、危険な空気が入ってくることはありません

ただし、フィルターの性能はシェルターによってさまざまです。

当社で取り扱うWNIの核シェルターでは、核シェルター先進国であるイスラエルで開発された高性能フィルターを採用しており、シェルター内を安全に保つことができます。

核戦争を生き残るにはどうしたらいい?

核戦争を生き残るためには、事前の準備と正しい知識が不可欠です。

事前準備として、核シェルターの設置、長期間の自給自足を見据えた備蓄などを検討しましょう。

また、政府が定める避難リーフレットや自治体の避難計画を把握しておくことも大切です。

核シェルターの設置に加えて、これらの事前準備を徹底しておくことで生存確率を大幅に向上させることができます。

核シェルターの値段はどれくらい?

核シェルターの価格は、以下のように種類や性能、設置条件によって大きく異なります。

シェルタータイプ 対応災害 価格帯
最後の砦(設置型) 放射能・生物兵器・化学兵器・地震 6,580,000円~
令和の要塞 ザバイブ 放射能・生物兵器・化学兵器・地震・台風 7,380,000円~
埋設型ミサイル対応シェルター 放射能・生物兵器・化学兵器・ミサイル 28,000,000円~

価格に影響する要因としては、地下埋設型か室内設置型かといった設置場所の違い、家族の人数に応じたサイズ、空調システムや通信機器、備蓄設備、工事規模などが挙げられます。

また、上記のほかに設置費用やメンテナンス費用がかかることも覚えておきましょう。

比較的安価なものでは50万円程度から購入可能な製品もありますが、本格的な核シェルターとしての性能を期待する場合は、数百万円以上の投資が必要になると考えてください。

なお、核シェルターを設置する際は、耐震シェルターの設置補助金を利用できる場合があります。

核シェルターの値段や補助金について、詳しくは以下の記事でも解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

核シェルターの値段はいくら?設置費用や本体価格の相場をタイプ別に解説

核シェルター設置に使える補助金はある?費用相場や安く抑えるポイントも紹介

まとめ|核シェルターの設置を検討中ならHANAREにご相談を

核シェルターでの避難生活は、最低でも2週間、状況によっては数ヵ月から数年にも及びます。

このような長期間の避難生活を乗り切るためには、食料・水・医療用品・情報機器・娯楽用品など、幅広い分野での事前準備が欠かせません。

また、限られた空間での生活では、計画的な食料消費、衛生管理、ストレス対策など、さまざまな注意点があることを覚えておきましょう。

これらの知識を事前に身につけておくことで、万が一の事態でも冷静に対応することができます。

なお、HANAREでは家庭用核シェルターに関する専門的な相談を随時受け付けています。お客様の家族構成、設置条件、予算に応じて最適なシェルターをご提案いたしますので、核シェルターの設置をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

専門スタッフが現地調査やヒアリングを通じて、あなたのご家庭に最適な安全対策をサポートいたします。

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