2025.08.26

個人ができる戦争への備え5選|万が一のときの対処法も解説

核シェルター
災害シェルター
戦争への備え

「個人レベルでも戦争に備えられるの?」

「万が一のときに自分や家族の身を守れるように、できる限りのことはしておきたい」

世界各地では戦争が勃発しており、日本にいるからといって必ずしも安全とはいえない状況が続いています。

このような不安定な世界情勢においては、「いざというときの備え」も真剣に検討しておかなければなりません。

そこで本記事では、個人ができる戦争への備えについて解説します。

戦争が起きてしまったときの対処法などもわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

個人での戦争の備えが重要な理由

個人で戦争への備えが重要な理由は、戦争や武力衝突のリスクが日本の周辺でも高まっているためです。

たとえば、昨今では台湾有事の可能性が注目されており、アメリカや中国が警戒を強めています。

仮に台湾海峡で有事が発生すれば、海上輸送路が直接的な影響を受けるほか、日本も戦闘に巻き込まれる可能性があり、平和な日常が一変する事態も生じかねません。

また、ロシアによるウクライナ侵攻も収束の兆しが見えず、和平交渉などの戦争終結に向けた動きも停滞しているようです。

国や自治体は一定の避難計画を策定していますが、実際に危機が迫った際には個人の判断や行動が問われる場面も多くなるでしょう。

「備えあれば憂いなし」という意識を持ち、冷静に現実を見つめながら、自分と大切な人を守るための準備を進めることが重要です。

戦争に備えて個人ができること

ここでは、戦争に備えて個人ができることとして、以下5つを紹介します。

  • 避難できる場所を探しておく
  • 自宅にシェルターを設置する
  • 非常持出袋を用意しておく
  • 常に3日以上の食料を備蓄する
  • 地域の避難訓練に参加する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

避難できる場所を探しておく

避難場所探し

戦争に備える際には、まず避難できる場所を事前に探しておきましょう。

ミサイル攻撃や空爆など突発的な危険から身を守るためには、迅速かつ安全に避難できる場所が必要になるからです。

国によって地域ごとに緊急一時避難施設に指定されている建物もありますが、いざというときに自分がいる場所の近くにあるとは限りません。

職場周辺や通勤・通学路、普段よく行く場所などの周辺の避難施設を確認し、どこにいても避難できるように備えておくことが大切です。

自宅にシェルターを設置する

戦争の備えとして、自宅にシェルターを設置するのも選択肢のひとつです。

ミサイル攻撃や爆風、放射線のリスクがある場合でも、シェルターがあれば、迅速に安全な避難場所を確保できます。

例えば、地下に埋設するタイプの核シェルターは、爆風や放射線からの遮蔽効果が高く、耐久性のある防爆扉や換気装置も備えられるため、安全確保に有効です。

▼地下型

核シェルター

しかし、地下埋没タイプは専門的な工事や多くの費用を必要とするため、以下のような地上設置タイプや室内設置型のタイプの導入も検討してみましょう。

▼地上設置型

地上型シェルター

▼室内型

耐震シェルターに避難している様子

なお、家庭用のシェルターについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。

非常持出袋を用意しておく

避難セット

戦争に備えて、非常持出袋を用意しておくことも非常に重要です。

非常持出袋があれば、突発的な危機が起きた際でも必要最低限の物資をすぐに持ち出し、安全な避難行動をとることができます。

非常持出袋の中身としては、以下のようなものを用意しておくのがおすすめです。

  • 水・非常食
  • 懐中電灯
  • 救急箱
  • 防寒具
  • 現金 など

また、戦争時には化学剤や核物質などが用いられる可能性もあるので、防塵マスクやゴーグルなどの備えもあると安心です。

ただし、非常持出袋は重すぎると避難が遅れるおそれもあるため注意しましょう。

あくまでも「必要最低限」を心がけ、家族や自分に必要なものだけを選んで準備してください。

常に3日以上の食料を備蓄する

食料の備蓄

戦争に備えるためには、常に3日以上の食料を備蓄しておきましょう。

戦争が起きた場合、救援物資の到着や物流の回復に時間を要するため、その間は自力で生き抜かなければなりません。

もし可能であれば、避難直後は支援が届くまでに数日かかることを想定し、1週間分の水と食料を備蓄しておくと安心です。

なお、「常にストックしておくと食料を腐らせてしまうのでは…」という不安がある場合は、ローリングストック法で日常的に食料を入れ替えながら備蓄を維持することが効果的です。

地域の避難訓練に参加する

地域の避難訓練に参加することも、戦争への備えにつながります。

危機発生時に迅速かつ的確な避難行動をとるためには、避難経路や避難場所を確認するだけではなく、実践的な避難訓練が欠かせません。

例えば、避難訓練では、指定避難所への移動や避難経路の安全確認、情報伝達方法の確認などが行われます。

こうした訓練に参加していれば、避難時の混乱を減らし、自分や家族の命を守る対応力が高まるはずです。

また、避難訓練は地域住民同士の連携やコミュニケーションを深める機会としても機能し、危機発生時における助け合いの基盤づくりにもつながります。

万が一の際にお互いに助け合うことができるよう、可能な範囲で訓練に参加しておくとよいでしょう。

戦争が起きてしまったときの対処法

いくら戦争が起きたときに備えていたとしても、いざ戦争が起きたときにどんな行動をとればいいのかがわかっていないと、命の危険から身を守ることができません。

そこでここからは、戦争が起きてしまったときの対処法として、以下3つを紹介します。

  • まずは身を守る行動を最優先に
  • 信頼できる情報源から情報を集める
  • 避難指示に従って避難する

万が一の際に身を守るために、しっかり確認しておきましょう。

まずは身を守る行動を最優先に

机の下に避難する

戦争が起きたときは、身を守る行動を最優先に考えてください。自分の安全を確保しなければ、家族や周りの人の命を守ることができません。

特に、ミサイルなどの攻撃が予想される場合は、爆風や破片などから身を守るために、迅速な行動をとることが重要です。

頑丈な建物に避難するのはもちろん、屋内にいても窓から離れ、周囲に物が落下している場合は、落下が止まるまで頑丈なテーブルなどの下で身を隠すようにしてください。

また、屋外で隠れられる場所がない場合は、地面に伏せて頭部を保護するようにしましょう。

自動車や電車内にいる場合も同様に、安全な場所への移動や身体を低くすることで危険から身を守ることが重要です。

なお、放射性物質や化学剤が使用された場合は、汚染された衣服や時計などの装身具を速やかに適切に処分することも考えなければなりません。

その際は、露出している皮膚が汚染部分に触れないように注意深く処分することが必要です。

このように、基本的な身を守る行動を事前に理解し、実践できる準備をしておくことで、緊急事態下でも冷静に対処し、自分の身を守ることができます。

信頼できる情報源から情報を集める

戦争が起きてしまった場合は、信頼できる情報源から情報を集めることも大切です。

戦争時には虚偽情報や情報捜査が氾濫しやすく、誤った情報に基づく判断は命に関わる危険があります。

実際、近年のウクライナ紛争や北朝鮮のミサイル発射の際には、SNS上で多くの根拠のない噂やフェイクニュースが流れ、混乱を招きました。

こうした状況では、政府や自治体、信頼性の高い報道機関が提供する正確な情報を複数の情報源から取得することが求められます。

また、情報の裏取りや相互確認も欠かせません。

戦時下は情報環境が不安定で、誤情報が急速に拡散するため、冷静さを保ち、安易に情報を共有しない慎重さをもっておきましょう。

避難指示に従って避難する

戦争や武力攻撃などが発生した場合は、避難指示に従って速やかに避難することも非常に重要です。

避難指示は、人的被害が拡大する可能性が極めて高いと判断された際に発令されるため、指示に従わないと大きな危険を伴います。

ただし、避難所自体が危険に巻き込まれている場合は無理に移動せず、屋内の安全な場所で身を守る判断も重要です。

もしも家の近くが攻撃されたら|知っておきたい注意点

ここからは、家の近くが攻撃された場合にどのような点に注意して行動すればよいのか、以下のケース別にみていきましょう。

  • ゲリラや特殊部隊による攻撃の場合
  • 弾道ミサイルによる攻撃の場合
  • 軍が上陸・着陸して進行してきた場合
  • 航空攻撃の場合
  • 化学・生物兵器や核物質による攻撃の場合

それぞれのケースについて、詳しく解説します。

ゲリラや特殊部隊による攻撃の場合

ゲリラや特殊部隊による攻撃は、少人数の武装工作員や特殊部隊が秘密裏に侵入してくるケースがほとんどです。

被害範囲が限定される場合も多いですが、都市部の重要インフラや生活関連施設が標的になることもあり、甚大な被害をもたらすおそれがあります。

ゲリラ攻撃は突発的で攻撃の予兆を察知しにくいため、迅速な避難指示への対応や屋内退避が基本です。

また、屋内退避の際は安全な部屋に留まり、窓や扉を閉めて外気を遮断するほか、攻撃状況や自治体・自衛隊の情報を常に確認するようにしましょう。

弾道ミサイルによる攻撃の場合

弾道ミサイルによる攻撃は、ロケットエンジンで大気圏外へ打ち上げられたあと、弾道軌道を高速・高角度で飛行して標的に落下するもので、長射程かつ高速での攻撃が特徴です。

避難活動においては、着弾までの時間が極めて短い分、迅速な対応が求められます。

Jアラートなどの警報をもとに、着弾時の爆風や破片に備えてできるだけ頑丈な建物の地下や窓の無い部屋に避難しましょう。

また、マスクやハンカチで口と鼻を覆い放射性物質の吸入を防ぐことが重要です。

軍が上陸・着陸して進行してきた場合

敵軍が上陸・着陸し、進行してきた場合の攻撃は、陸上戦力を迅速に展開して敵地の制圧を目指す「上陸戦」と呼ばれます。

この上陸戦への対応としては、まず攻撃が予測された時点で事前避難をすることが基本です。

避難が必要な地域が広範囲にわたる分、遠方への長期間の避難が想定されるため、避難の経路や手段などについて、行政機関からの指示に従うようにしましょう。

また、敵側はゲリラや特殊部隊の突発的攻撃も併用するため、冷静な情報収集と迅速な避難が求められます。

上陸・着陸攻撃は急激な戦線変化を伴うため、普段から信頼できる情報源や避難場所の確認、緊急時の対応準備が欠かせません。

航空攻撃の場合

航空攻撃とは、航空機から爆弾やミサイルを投下・発射して、地上の軍事施設や重要インフラを破壊する攻撃方法のこと。広範囲かつ迅速に行われるため、極めて危険な攻撃です。

避難時は、頑丈な建物や窓のない部屋に身を寄せ、爆風や破片を回避しましょう。可能であれば、地下施設に避難するようにしてください。

また、攻撃が終わった後も火災や放射能による被害が想定されるため、安易に外に出ず、国からの指示に従うことが大切です。

化学・生物兵器や核物質による攻撃の場合

化学・生物兵器や核物質による攻撃は、人体に深刻な障害をもたらすことを目的としています。

一度使用されると広範囲に被害が及ぶため、迅速な避難や防護措置が生命を守る鍵となります。

まずマスクや濡れた布で呼吸器を保護し、速やかに安全な場所へ避難しましょう。

加えて、攻撃の種類や状況に応じて指示された除染や医療支援を受けることが不可欠です。

まとめ|戦争に備えるならHANAREにご相談を

昨今、台湾有事やロシアのウクライナ侵攻などの影響もあり、戦争・武力衝突のリスクが大きく高まっています。

万が一の事態が生じたとき、何の準備もしていない状況で周囲の指示に従っているだけでは自分や家族の身の安全を守れません。

そのため、個人レベルでの主体的な備えが、生死を決める可能性があることを念頭においておく必要があります。

個人でできる備えは多岐にわたりますが、なかでもおすすめなのが自宅へのシェルター設置です。

核シェルターや防爆構造の個室を設置すれば、突発的な攻撃から身を守りやすく、家族とともに安心して避難できます。

HANAREでは、設置スペースや予算などにあわせたさまざまなシェルターを用意しているので、まずは一度、公式サイトをチェックしてみてください。

平時から「備えあれば憂いなし」の意識で準備することが、大切な命と生活を守る一歩となります。

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