信頼できる耐震シェルターメーカーはどこ?大手・有名どころや見極め方を解説

地震災害から命を守るために注目されているのが「耐震シェルター」です。
しかし、いざ購入を検討する際に「どのメーカーが信頼できるのか」「有名・大手メーカーはあるのか」と迷う方は少なくありません。
本記事では、耐震シェルターを選ぶうえで信頼できるメーカーがなぜ重要なのかを解説し、大手・有名メーカーの特徴と、見極め方のポイントを紹介します。
耐震シェルターの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
信頼できるメーカーから耐震シェルターを購入すべき理由
耐震シェルターは命を守るための設備であるため、信頼できるメーカーから購入することが大切です。その理由は大きく3つあります。
1つ目の理由は、安全性です。
信頼性が高いメーカーは建築基準法や耐震試験に準拠した製品を提供しており、地震発生時にも十分な性能を発揮して人命を守ることができます。
2つ目の理由は、施工品質です。
シェルターの設置には専門的な知識が求められるため、経験豊富なメーカーでなければ施工不良や不具合が起こり、機能を十分に発揮できない恐れがあります。
3つ目の理由は、アフターサポートです。
信頼できるメーカーなら定期点検や修理体制が整っており、長期的に安心してシェルターを利用できます。
このように、耐震シェルターは買って終わりではなく、継続的な備えとして機能する必要があるため、必ず信頼性の高いメーカーから購入すべきなのです。
逆に、値段の安さや見た目だけで選んでしまうと、いざというときに十分な性能を発揮できないリスクがあるため注意しましょう。
耐震シェルターのタイプ
耐震シェルターにはいくつかのタイプがあります。メーカーによって取り扱う種類が異なる場合があるので、事前に違いを理解しておきましょう。
- 屋内設置型:既存の住宅の一部に設置するタイプ。設置が容易で導入しやすい。
- 家具型:普段はベッドやテーブルとして使えるタイプ。有事の際はシェルターとして機能
- 屋外設置型:庭や敷地に独立して設置するタイプ。自立性が高い。
- 地下シェルター型:地中に埋設するタイプで、耐震性・耐火性が非常に高い。
この違いを理解しておくと、各メーカーの製品特徴を比較しやすくなります。
耐震シェルターの有名・大手メーカー9選!
ここからは、耐震シェルター業界で信頼を集めている大手・有名メーカーを紹介します。特徴や代表的な製品を把握して、自分に合ったメーカー選びの参考にしてください。
WNI|ワールドネットインターナショナル株式会社
ワールドネットインターナショナル株式会社は、20年にわたりシェルターを製造してきた大手メーカーです。
「耐震シェルター」「核シェルター」「水害シェルター」など、さまざまなシェルターを手がけており、耐震シェルターに関しては、14年間で1,400台の納品実績があります。
また、国から認証を受けた製品も多く、安全性と実績の両面で信頼できる企業です。
取り扱い耐震シェルターは、個人向け・法人向け合わせて10種類もあり、設置場所や用途によって幅広く選択できるのがメリットです。
なお、HANAREではWNIシェルターの提案から導入、アフターフォローまで一貫したサポートを行っています。
「自宅にシェルターが設置できるか知りたい」「どのシェルターが良いのか悩んでいる」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
メーカー名 | ワールドネットインターナショナル株式会社 |
主な取り扱い耐震シェルター | ・最後の砦(屋内設置型)
・令和の要塞(地上設置型) ・ベッド用耐震シェルター ・アルミ軽量鉄骨シェルター |
有限会社宮田鉄工
有限会社宮田鉄工は、金属加工をメインとする製造メーカーです。
阪神淡路大震災以降、木造住宅の倒壊被害を防ぐために耐震対策に注力し、シェルターの組み立てに使用する特別な金物を開発しました。
そして、開発された金物と木造資材を使って生み出された耐震シェルターが「剛建」です。
「剛建」の最大のメリットは、今ある木造住宅の中に簡単に設置できるという点にあります。施工はたった1日で完了し、導入するハードルが低いのも嬉しいポイントです。
なお、3種類の耐震実験をクリアしているため、堅牢性も保証されています。
メーカー名 | 有限会社宮田鉄工 |
主な取り扱い耐震シェルター | 剛建 |
KTX株式会社
KTX株式会社は金型製造をメイン事業とするメーカーです。電鋳技術は、世界トップレベルだといわれています。
そんなKTX株式会社が提供しているのは、木造住宅に取り入れられる、低価格な鉄骨耐震シェルター「スーパー頑太郎2」です。組み立ては簡単で大がかりな設置工事はいらず、約60万円から導入できます。
10トンの重さに耐える耐久性もあり、サイズも4畳半タイプ・6畳タイプを選択可能です。設置による凹みなどはあるものの、畳の上にも設置できる点もメリットといえるでしょう。
メーカー名 | KTX株式会社 |
主な取り扱い耐震シェルター | スーパー頑太郎2 |
一条工務店
住宅業界大手の一条工務店も、耐震性能を重視したシェルターを提供しています。住宅と合わせて導入を検討できるのが大きな魅力です。
一条工務店が提供する耐震シェルターは、工期が2日と短期間で済み、価格も施工費込みで45万円からと比較的お手頃になっています。サイズもスタンダードとワイドの2シリーズがあり、要望にあわせて設置可能です。
実大家屋を実際に倒壊させる実験や、シェルターを5mの高さから落下させる実験、3トンの瓦を上から落とす実験を行っており、耐久性も証明されているのもうれしいポイントです。
メーカー名 | 一条工務店 |
主な取り扱い耐震シェルター | 木質耐震シェルター |
一般社団法人耐震住宅100%実行委員会
一般社団法人耐震住宅100%実行委員会は、耐震住宅の普及活動を行う団体です。
株式会社エヌ・シー・エヌと共同開発された「木質耐震シェルター 70K」を提供しています。
シェルターは4.5〜8畳のサイズ展開があり、住宅の大きさに合わせて選べるのが特徴。間口が広いラーメン構造を採用することで、居住性やデザイン性を高めています。
2025年9月時点で全国で48件の設置実績があり、取り扱い工務店が多いのも魅力です。
メーカー名 | 一般社団法人耐震住宅100%実行委員会 |
主な取り扱い耐震シェルター | 木質耐震シェルター 70K |
細田工務店
細田工務店は、1947年の創業以来、東京都杉並区を中心に地域密着型で70年以上の実績を持つ工務店です。
木造住宅の診断・補強設計に長けた技術を持ち、耐震診断においては「東京都木造住宅耐震診断事務所登録(第897号)」を取得するなど、実績に裏打ちされた信頼感があります。
取り扱っている耐震シェルターは、有限会社宮田鉄工が製作している「剛建」です。施工は1日で完了するため、「今すぐ耐震化したい」という方に向いています。
メーカー名 | 細田工務店 |
主な取り扱い耐震シェルター | 剛建 |
防災安心相談室|関西ポラコン株式会社
関西ポラコン株式会社は、防災用品全般を手がける企業です。耐震シェルターの提供だけでなく、防災全般について相談することができます。
取り扱っている耐震シェルターは、究極の小型シェルターとされる「構-kamae-」シリーズです。一般的な屋根付きのシェルターではなく、テーブル型という点が最大の特徴といえるでしょう。
開発には阪神淡路大震災を経験したメンバーや家具職人が携わっており、機能性・安全性・デザイン性・低コストを実現しています。カラーバリエーションも豊富で、日常に溶け込む耐震シェルターです。
メーカー名 | 関西ポラコン株式会社 |
主な取り扱い耐震シェルター | 構-kamae-(耐震小型シェルター) |
三佳テック株式会社
三佳テックは、主に機械設計や防音パネル製造などを手がける企業ですが、耐震シェルターの製造にも力を入れています。
命を守るための製品として、工場や作業現場などでの地震対策に対応しているのが特徴です。
取り扱っている耐震シェルターは独自開発されており、小型のものから工場や作業場に使えるもの、休憩室を兼ねているもの、ベッドと兼用できるものなど豊富なラインナップを誇ります。
なお、全製品が公共試験センターにて耐圧試験済みです。
メーカー名 | 三佳テック株式会社 |
主な取り扱い耐震シェルター | ・ミニキューブ・シェルター No.1(屋内設置型)
・MYSシェルター No.1(屋内設置型) ・MYSシェルター No.2(屋内設置型) ・耐震ベッド兼シェルター「MAMORU No.3/No.1」(屋内設置型) |
ecoms|SUS株式会社
ecomsは、アルミ製品の開発・製造に強みを持つメーカーです。工業用部材から住宅設備まで幅広く展開しており、軽量で丈夫なアルミの特性を活かした製品づくりで知られています。
エコムス非固定型耐震シェルターは、アルミパネルを使用した非固定型設計で、木造住宅の一室に半日ほどで設置できるのが魅力。重機を使わず、居住しながら施工できる点が大きなメリットです。
また、耐久性に関しては、3つの振動試験で耐震性能が証明されています。価格は約6㎡タイプで110万円からと比較的導入しやすく、東京都の認定を受けているため、一部自治体では最大50万円の補助金を利用することが可能です。
メーカー名 | SUS株式会社 |
主な取り扱い耐震シェルター | エコムス非固定型耐震シェルター(屋内設置型) |
信頼できるメーカーを見極めるポイント4つ
耐震シェルターは、信頼できるメーカーから購入することが大切ですが、「どうやってメーカーを見極めるの?」という疑問を持っている方も多いでしょう。
そこでここでは、信頼できるメーカーを見極めるために押さえておきたいポイントとして、以下4つを紹介します。
- 耐震性能に対する実証データの有無を確認する
- 見積りの内訳が明確なメーカーを選ぶ
- 導入事例・導入実績の豊富さを確認する
- 無料相談・事前相談で対応の丁寧さを確認する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
耐震性能に対する実証データの有無を確認する
シェルターは命を守る設備なので、メーカーが売りにしている特徴や機能だけでなく、耐震実験の結果や公的機関の認証があるかどうかが重要です。
たとえば、大学や防災研究機関での振動試験をクリアしている製品であれば、客観的な裏付けがあるので安心して導入できます。
実大家屋を用いた耐久テストなど、独自の耐久試験を行っているケースも多いので、ホームページで確認してみましょう。
見積りの内訳が明確なメーカーを選ぶ
耐震シェルターを検討する際は、見積もりの内訳がどれだけ丁寧に示されているかが重要です。
具体的には、本体代・設置費用・追加費用などがしっかり分けて記載されているかを必ず確認しましょう。
特に、「〇〇一式」といったあいまいな表記や、追加料金に関する説明がない見積もりには注意が必要です。
わからない点があればその場で質問し、納得できる答えが返ってくるかどうかを確認してください。
導入事例・導入実績の豊富さを確認する
メーカーを選ぶ際には、これまでの導入実績がどのくらいあるかも大切な判断材料です。
長年にわたり多くのユーザーに選ばれている企業は、それだけ信頼と技術力を積み重ねてきた証拠といえるでしょう。
たとえば、WNI社は20年以上の歴史を持ち、国からも認められたメーカーとして知られています。
こうした実績のある企業であれば、過去の事例を通して具体的な利用イメージが得られるだけでなく、安心感も高まるはずです。
無料相談・事前相談で対応の丁寧さを確認する
耐震シェルターは設置して終わりではなく、点検やメンテナンスを行いながら長期的に使っていく設備です。
そのため、メーカーとは購入後も長い付き合いになることを意識しておく必要があります。
事前相談や無料相談の場では、担当者の対応が丁寧かどうかをしっかり見極めましょう。
特に、専門的な質問に誠実に答えてくれるか、こちらの不安や悩みに寄り添って説明してくれるかは大切な判断ポイントです。
さらに、他社との比較を嫌がらないかどうかも信頼度を測る材料になります。比較を避けないメーカーは、自社製品の性能に自信を持っているといえるでしょう。
まとめ|信頼できるシェルターならHANAREにご相談を
耐震シェルターは、災害時に命を守る大切な設備です。だからこそ、大手・有名メーカーの中から信頼できる企業を選ぶことが欠かせません。
今回紹介したメーカーや見極めポイントを参考に、自分に合ったシェルターを検討してみてください。
なお、信頼できる耐震シェルターをお探しの方は、ぜひ一度HANAREにご相談ください。
経験豊富なスタッフが、ご家庭や企業のニーズに合わせた最適なプランをご提案させていただきます。