室内設置型の核シェルターおすすめ3選|選び方やメリット・デメリットを解説

「地下にシェルターを作るのは現実的じゃない。でも、家族を守る備えはしておきたい」という場合におすすめなのが、室内設置型の核シェルターです。
近年では、地下工事なしで導入できる室内型やエアコン型のシェルターが登場しており、マンションや都市部の住宅、狭小スペースでも導入が可能になってきました。
中には、放射性物質や有毒ガス、化学兵器に対応できる高性能モデルもあり、実用性・性能ともに年々進化しています。
この記事では、そんな室内設置型シェルターの中から、性能・安全性・設置性に優れたおすすめ製品3選を厳選して紹介。
選び方のポイントやメリット・デメリットもわかりやすく解説します。
室内に設置できる核シェルターをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
核シェルターは室内にも設置できる?
「核シェルター」と聞くと、「地下に設置するもの」と思われがちですが、実は室内にも設置できるタイプが存在します。
近年は設置工事を最小限に抑えられる室内型やエアコン型の核シェルターも登場しており、マンションや狭小住宅など、地下空間を確保しにくい家庭でも導入が可能です。
室内型といっても、空気ろ過装置や陽圧設備を備えたものであれば、放射性物質や有毒ガスから身を守る性能も十分。
万が一の核攻撃や化学兵器の被害から、家の中で命を守れる避難スペースとして機能します。
また、地面を掘る必要がないため、設置のハードルが低いのも室内型の魅力。
「住宅街に住んでいて増改築が難しい」「室内に最低限の備えをしておきたい」という方には、現実的な選択肢といえるでしょう。
室内設置型のおすすめ核シェルター3選
ここでは、さまざまな室内設置型核シェルターの中から、性能・安全性・設置性の3点で優れたおすすめモデルを3つ厳選して紹介します。
製品ごとにタイプやサイズ、対応災害、価格帯が異なるので、「どれが自宅に合うのか」「何に備えるのか」を考えながら比較してみてください。
最後の砦
「最後の砦」は、WNIが手がける室内設置型の高性能核シェルターです。
地下工事や特別な外構施工は一切不要で、マンションや戸建ての室内にそのまま設置可能。スペースが限られている住宅でも、災害時の“最後の避難場所”を確保できます。
最大の特長は、Jアラート発令後わずか1.2〜6.2秒で完全陽圧(空気圧を外より高める)環境を構築できること。
これにより、放射性物質や生物・化学兵器などが室内に侵入するのを完全に遮断します。
また、爆風・地震・放射性物質・化学兵器・生物兵器の5つの脅威から身を守る「5Way多重防御構造」を備えているほか、万が一に備えた救出ドアの搭載、最大2週間の長期滞在に耐える高性能空気ろ過装置など、まさに“最強の防災空間”といえる仕様です。
価格 | 6,580,000円~ |
サイズ | 【1人用】
1,300mm×2,400mm×1,800mm 【2~3人用】 3,000mm×1,500mm×1,800mm 【3~4人用】 3,000mm×1,800mm×2,000mm 【4~5人用】 3,500mm×2,500mm×2,200mm 【5~7人用】 4,000mm×3,800mm×2,200mm |
タイプ | 室内設置型 |
収容人数 | 1人~7人 |
対応災害 | ・爆風
・放射能 ・生物兵器 ・化学兵器 ・地震 |
レインボー72R
「レインボー72R」は、自宅内の一室の空気を安全に保つ“陽圧環境”を実現できる放射性物質除去フィルターです。
防災・核シェルター先進国であるイスラエル製のCBRN特殊フィルターを搭載しており、放射性物質・化学兵器・生物兵器などの有害物質を99.995%除去することができます。
見た目は家庭用エアコンのようにシンプルで、狭い住宅やマンションでも導入しやすいのが魅力。子どもの手が届きにくい位置に設置できるため、家族みんなで住んでいる家にも設置しやすいでしょう。
さらに、停電時にも手動で空気循環を継続できる設計となっているのもうれしいポイントです。
価格 | 要問合せ |
サイズ | 680㎜×220㎜×410㎜ |
タイプ | エアコン型 |
収容人数 | ~8人 |
対応災害 | ・放射能
・生物兵器 ・化学兵器 |
WNI-FAHシリーズ
「WNI-FAHシリーズ」は、家庭用のエアコン型シェルター「レインボー72R」の大型タイプにあたるモデルです。
1機あたり8人までが収容可能な「レインボー72R」に対して、「WNI-FAHシリーズ」では1人用~300人用・500人用まで幅広いラインナップを用意しています。
また、放射性物質除去フィルターと同様にイスラエル製のCBRN特殊フィルターを採用しており、世界各国のさまざまな核シェルター施設における導入実績があります。
家庭用というよりは事務所やオフィス向けですが、「大人数で避難する可能性がある」という場合は、検討してみるとよいでしょう。
価格 | 要問合せ |
サイズ | 要問合せ |
タイプ | エアコン型 |
収容人数 | 1人用~300人用・500人用 |
対応災害 | ・放射能
・生物兵器 ・化学兵器 |
室内設置型の核シェルターの選び方
一口に室内型の核シェルターといっても、製品によって性能はさまざまです。
中には「何を基準に選んだらいいの?」と悩んでしまう方もいるでしょう。
そこでここからは、室内設置型の核シェルターを選ぶ際に押さえておきたいポイントを7つ紹介します。
ご自宅の環境や、想定する災害リスクに合った製品を見極める参考にしてください。
目的に合ったタイプを選ぶ
室内設置型の核シェルターには、主に「コンテナ・キャビン型」と「エアコン型」の2種類があります。
▼コンテナ・キャビン型
▼エアコン型
それぞれに性能や用途が異なるため、「何に備えたいのか」を明確にしたうえで選ぶことが重要です。
タイプ | 特徴 | 向いている目的 |
コンテナ・キャビン型 | コンクリートや鋼鉄などで囲まれたシェルター。防爆・耐震対応も可能 | 爆風・地震・放射能・放射性物質への備え |
エアコン型 | 室内にクリーンな空気を送り込む換気装置。設置が簡単 | 放射性物質・有毒ガスの遮断 |
たとえば、爆風や揺れも含めた物理的な災害対策を考えている方には、コンテナ・キャビン型がおすすめです。
一方、「空気中の有害物質を遮断したい」という目的なら、エアコン型でも十分な効果が得られるでしょう。
耐久性や性能が十分かチェックする
室内設置型の核シェルターを選ぶ際は、構造や材質、性能や設備などをしっかり確認しましょう。
特に注目すべきは以下の3点です。
- 耐爆・耐震構造かどうか
- 空気ろ過装置が備わっているか
- 陽圧環境を維持できるか
- 避難生活に必要な設備がそろっているか
たとえば、WNIの「最後の砦」のように、「高密閉構造+高性能フィルター+陽圧設計」がそろっている製品であれば、長期間の避難生活でも安心して過ごすことができます。
信頼できるシェルター製造元から購入する
核シェルターは命を守る設備だからこそ、製品そのものだけでなく、製造・販売する企業の信頼性も重視すべきポイントです。
価格や見た目だけで判断してしまうと、性能やアフターサポートで後悔する可能性があります。
具体的には、以下のような観点で製造元の信頼性をチェックしてみましょう。
- 実績が豊富か(納入事例や自治体導入実績)
- 自社工場や専門技術を有しているか
- 第三者機関による耐久テストを実施しているか
- 保証やアフターサービスが明確か
たとえば、「最後の砦」をはじめとした「WNI Shelter」シリーズを手がけるワールドネットインターナショナル社は、日本国内で唯一「建設業許可」を持つシェルターメーカーです。
20年以上の製造実績があり、技術面・施工面ともに高い評価を得ています。
見えにくい部分だからこそ、企業そのものの信頼性を確認することが、安全につながる第一歩です。
予算で選ぶ
室内設置型の核シェルターは、タイプや性能によって価格帯が大きく異なります。
そのため、あらかじめ予算の上限を決めておくことが大切です。
以下は、今回紹介した代表的な製品の目安価格です。
製品名 | 費用相場 |
最後の砦 | 6,580,000円~ |
WNI-FAHシリーズ | 要問合せ(数百万円) |
レインボー72R | 要問合せ(150万〜300万円) |
このように、コンテナ型など本格構造のものは600万円前後から、一方で空気浄化機能に特化した製品であれば100万円前後から設置可能です。
ただし、価格だけで決めてしまうと「耐爆性がない」「設置できなかった」といったトラブルの原因にもなり得ます。
目的・性能・搬入性とのバランスを見ながら、最適な製品を選ぶことが大切です。
核シェルターの値段はいくら?設置費用や本体価格の相場をタイプ別に解説
搬入・設置のしやすさで選ぶ
室内設置型の核シェルターを導入するうえで見落としがちなのが、「搬入・設置のしやすさ」です。
どんなに高性能なシェルターでも、玄関や廊下を通れなければ設置そのものができません。また、設置が難しい場所の場合、設置工事費用が高くついてしまう可能性もあります。
そのため「自宅に設置できるかどうか」という点を踏まえて、見積もりを依頼するとよいでしょう。
なお、WNIの核シェルターについては、住宅に合わせたカスタマイズが可能なため、スペースさえあればどんな住宅にも設置が可能です。
ご希望や予算に合わせてサイズやタイプを提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
長期間の避難生活に対応しているか確認する
核攻撃によって放射性物質の拡散が起きた場合、少なくとも1〜2週間は外に出られない状況を想定する必要があります。
そのため、室内設置型シェルターでも短期間の退避だけでなく、長期間の滞在に対応できる性能があるかどうかをしっかり確認しましょう。
「最後の砦」シリーズのように、2週間の避難を前提に設計された製品であれば、最悪の事態にも備えられます。
なお、避難可能な期間や必要な備えについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
日常生活で活用できるかも要チェック
核シェルター選びにおいては、平時の使いやすさも大切な視点です。
特に室内設置型は生活空間に常設されるため、使い勝手が悪ければ「ただ邪魔なもの」になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
普段使いもできるシェルターなら、設置のハードルも下がり、家族全員の満足度も高まるはずです。
室内設置型の核シェルターのメリット
室内に設置できる核シェルターは、「地下型や屋外型よりも性能が劣るのでは?」と思われがちです。
しかし実は、設置性・コスト・日常へのなじみやすさといった面で多くの利点があります。
ここからは、室内型だからこそ得られる4つの代表的なメリットを取り上げ、それぞれ詳しく解説していきます。
地下型・地上型と比べて費用が安い
地下型や屋外設置型の核シェルターは、1,500万〜3,000万円超の費用がかかるケースも珍しくありません。
一方、室内設置型であれば大がかりな工事が不要なため、価格を大幅に抑えられます。
たとえば、高性能なコンテナ型でも数百万円〜1,500万円前後での導入が可能です。
そのため、コストを抑えつつ、必要十分な機能を確保したい方にとって、室内型は“費用対効果の高い選択肢”といえるでしょう。
核シェルターの値段はいくら?設置費用や本体価格の相場をタイプ別に解説
自宅に住みながら核対策ができる
地下型や地上型の核シェルターは、掘削や基礎工事などが必要なため、数週間〜数ヵ月にわたって施工を伴うのが一般的です。
その間は仮住まいを用意する必要があります。
その点、室内設置型の核シェルターは最短1日〜数日程度と短期間で導入できるものが多く、工事中も通常の生活を続けられるのが大きなメリットです。
有事の際に家の中ですぐに避難できる
室内設置型の核シェルターなら、自宅の寝室やリビングに常設しておけるため、警報を聞いた瞬間にその場で退避が可能です。
わざわざ地下や屋外のシェルターまで移動する必要がなく、移動中に被害に遭うリスクを最小限に抑えられます。
災害時に「移動しなくていい」という安心感は、高齢者や小さなお子様がいる家庭にとって特に大きなメリットとなるでしょう。
日常生活でも活用できる
核シェルターというと「非常時しか使わない空間」と思われがちですが、室内設置型の中には“普段使い”が可能な製品も多くあります。
たとえば、WNI社のシェルターは防音性が高く、カラオケルームやシアタールームとして活用できるモデルも。
また、酸素カプセルやリラクゼーション空間としても利用できるなど、災害対策と快適性を兼ね備えた“多用途空間”として活用が可能です。
さらに、子ども部屋やテレワーク用の個室として活用すれば、日々の生活の中に自然と溶け込み、いざという時の避難もスムーズになるという利点もあります。
室内設置型の核シェルターのデメリット
室内設置型の核シェルターは、手軽に導入できる反面、地下型や地上型と比べて性能面で限界があることを理解しておきましょう。
まず、地下に埋設するタイプと比べると、室内型は爆風や直接的な衝撃に対する防御力はやや劣る傾向にあります。
特にエアコン型は、外壁の構造を強化するタイプではないため、「空気の安全確保」はできても、「物理的な防御」には期待できません。
また、設置スペースにも制限があり、大人数の収容や物資の長期備蓄には不向きな場合も。
本格的な核攻撃や長期閉鎖環境を想定する場合は、室内設置型シェルターの中でも対応モデルを選ぶ必要があるでしょう。
まとめ|室内設置型の核シェルターをお探しならHANAREにご相談を
室内設置型の核シェルターは、地下工事が不要で、都市部の住宅やマンションでも導入しやすい防災設備です。
一方で、室内設置型は構造の強度や収容人数に限界があるため、自宅環境や備えたい災害リスクに応じた製品選びが重要になります。
HANAREでは、日本国内の住宅に対応した高性能・多機能な室内型核シェルターを多数取り扱っており、設置の可否や費用面のご相談も無料で承っています。
「何から選べばいいかわからない」「設置できるか不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。ご家族の命を守る“本当に使える備え”を、一緒に考えていきましょう。